マナティーも増えてきた

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Manatee © 2006 Joseph Dougherty/ecology.org
© 2006 Joseph Dougherty/ecology.org

アメリカでマナティーが絶滅危惧種の指定から外れるかもしれないそうです。絶滅危惧種から外れるといっても保護はこれまで通り。「絶滅危惧種」から「絶滅のおそれがある種」へのカテゴリーの変更です。

1991年のフロリダにおける調査では1,267頭しか確認できなかったマナティーが、今年の調査では2,812頭にまで回復、絶滅寸前という状況を脱する事ができたのが理由です。


先日のクロコダイル同様、シンボリックな動物の保護はうまく機能しているようです。ワニと違ってマナティーは子供少なそうですから、ここまで回復したって言うのはちょっと凄い。

Yahoo!NEWS/AP Manatees could lose 'endangered' status

追記 2007/4/10
この件、いろいろ裏があるようです。

マナティー減少の大きな理由の一つにボートとの接触事故があげられるそうです。フロリダはレジャーが盛んな場所で、モーターボートの保有数も多く、高速で航行するボートにはねられて死亡するマナティーが多数いました。

そこでマナティーを保護する為に幾つかのエリアでモーターボートの最高速度を制限するようになったそうです。もちろん、モーターボートの方がマナティーより大事だと思っている人にとっては面白くありません。

彼らはマナティーがほとんどいない場所まで速度制限されているのはおかしいと運動し始めました。規制を緩和するのが一筋縄では行きそうにないと思った彼らはかなり手の込んだ作戦をとります。

弁護士が5人、それぞれ別に取締官の目の前で速度違反を故意に犯したのです。捕まった弁護士はマナティー保護とは関係のない場所まで制限しているのは国民の自由を保障した憲法に違反して無効であるとし、処分取り消しを求めて裁判所に訴えました。

この裁判の結果、ボートオーナー側の主張が認められ、規制は憲法違反であるとされたそうです。

今回の「絶滅危惧」から「絶滅のおそれ」へのランク変更も、このボートオーナー団体の強い働きが裏に隠されているとして、反発している人もいるようです。(ボートオーナーの団体は非常に強力な政治力を持ち、大量のロビイストや弁護士をかかえています。)


ボートオーナー側のやり方はあまり好きではありませんが、裁判で規制範囲が広すぎるとされたのだから、実際の所かなり余裕をもった規制内容だったのでしょう。冷静に考えればマナティーを好き好んではね飛ばす人はいないと思われますから、事故がおきそうな場所に限って規制すれば歩み寄る場所があったのではないでしょうか。

ちなみに、現在の規制でも年間数十頭はボートとの衝突によって死亡しているそうです。この数字が大きいか小さいかは人によって判断が分かれるかもしれませんが、マナティーの数が回復していることから考えれば、受け入れがたいというレベルにまでは達していないと思います。

なお、今回のランク変更によって、ボートのスピード制限が緩和されたり、保護活動が低下する事はないとU.S. Fish and Wildlifeは説明しているそうです。


Lawyer-boaters win manatee ruling - Boat U.S. Reports
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