フェアトレードカーディナルテトラ

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fairtrade


フェアトレード
という取り組みがあります。フェアトレードとは単純に言えば発展途上国の自立をサポートする為に、生産物を一定以上の価格で購入するという仕組みです。

購入者は割り増しの代金を払う事と引換えに、商品にフェアトレードのマークをつける事が可能になります。マークを表示する事によって自らが発展途上国をサポートしていること、環境に配慮している事をアピールする事が出来ます。また、フェアトレードマークの商品を購入する事で、消費者は発展途上国の自立や環境保全を助ける事ができます。

生産者側は誰でもが参加出来るわけではありません。品質基準を満たした生産物を作る事ができ、フェアトレードで得た利益の一部を地域に還元し、生産者の労働条件を確保し、環境保全に取り組む事が要求されます。

つまり、発展途上国が人間と地球に優しい方向で自立するようにインセンティブをつける巧みな手法です。

Cardinal tetra © Max Gibbs/Getty Images
(c)Max Gibbs/Getty Images

話は変わって、写真はカーディナルテトラ。このカーディナルテトラにフェアトレードを導入したいという話があります。カーディナルは繁殖が難しい為、これまで50年間リオ・ネグロでとれるワイルド個体が供給源となっていました。現在では年間40万匹が安定して採集・輸出されているそうです。

商業的な繁殖が困難だったカーディナルですが、最近フロリダでコンスタントに養殖できる方法が確立されたそうです。多産な魚の場合、商業繁殖が確立すると価格的な面から供給源はワイルド物からブリーディング物に軸足が移ります。

ところが、このCBへの移行には環境的に問題があると環境保護団体から指摘されました。逆では?と思ってしまうのですが、裏にはカーディナルテトラ特有の事情があります。

リオ・ネグロ地域の大きな収入源の一つが熱帯魚の採集です。ブラジルの他の地域の熱帯雨林が次々と侵食されていく中、カーディナルテトラに代表される魚がもたらす利益によってリオ・ネグロは違法伐採や採掘計画、宅地化などから守られてきました。カーディナルテトラの採集は現地の自然保護の支えになっているのです。

ワイルド物はCB物より高価になってしまいますが、エコフレンドリーフィッシュとしてワイルドのカーディナルテトラは愛好家に受け入れてもらえるだろうと専門家は考えています。



これ中々面白い取り組みです。熱帯魚の場合、ワイルド物に価値を認める愛好家がそれなりの数を占めているので、CB物より値段が高くても十分商売になると思われます。

ところで、ここで重要なのは50年間も利用が続いているという点です。長期間野生動物の利用を続けていると、だいたい何をしたらヤバイか、どれだけ採集したら個体数の回復にどれくらい時間がかかるかおぼろげにわかってきます。ところが、今まで利用していなかったリソースに突然価値が見出された場合、往々にしてイケイケドンドンで、気がついたら絶滅の一歩手前ということになりがちです。(モロッコのタコとか)

現地採集家はこれまで利用していなかったのですから、当然採集量の限界なんてことは分かるはずも有りません。減ってきたらヤバイと感じますが、ヤバイというのは収入が減ることに対する危機感なので、さらに熱心に生き残っている個体を採集し始めてしまいます。

輸出国の政府や学者がそうなる前にストップをかけるべきだという考え方も有るでしょうが、アメリカやフランスから輸入しているのならまだしも、野生動物の輸出国の多くは発展途上国なので、そんなところまできめ細かく目が届くわけはありません。さらにバンバン採集しているという事はバンバン外貨が流れ込んでくる事にもつながるので、規制に踏み出すのは最後の最後という結果になりがちです。

末端の愛好家に責任があるか?というと消費の一翼を担っているのは確かですが、輸入量や流通量がどれだけか?などわかるはずもありません。(自分が通っているショップや広告などで有る程度は把握できるでしょうが)気がつかない内に絶滅寸前というニュースを聞いて、衝撃を受けるというのが有りがちなパターンです。

(もちろんこれに対しては、飼育する動物の野生での現状を調べてから飼育開始すべきだという至極真当な反論がでてくると思います。)

さて、残ったのは、というと野生動物の流通を担っている方々です。全体として見た場合、この集団には、原産地からどれだけ輸出があったのか、どの国がどれだけ輸入したのか、需要はあるのか、供給状況・現地の状況はどうなのかといった野生動物の持続的利用にクリティカルな情報全てを入手可能な位置を占めています。さらに言えばこの集団が動物の流通によって最も利益をあげているグループにもあたります。

フェアトレードの流れが進むのかどうかは不明ですが、野生動物の利用については、業界をリードしている方々はよりよいシステムを構築していく義務があると思います。

ps.
例えばまだ輸入量はさして増えていませんが、最近爬虫類を輸出するようになったベナンなどは、乱獲が起きないよう消費国側が有る程度注意を払っておく必要があると思います。

National Geographic Fair-Trade Pets? Eco-Fish Touted to Save Amazon Enclaveより
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ベナンベナン共和国(ベナンきょうわこく)、通称ベナンは、西アフリカの国。南北に長く、西にトーゴ、北西にブルキナファソ、北東にニジェール、東にナイジェリアと接し、南はギニア湾に面する。ベナン共和国R駱ublique du B駭in (ベナンの国旗|詳細) (ベナンの国章|拡
2007/07/29(日) 08:45:37 | 『世界の国々』
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