ビクトリア湖に第2の悲劇?

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National Geographic News On Africa's Largest Lake, Fishers Suffer Falling Stocks, Rising Demandより

アフリカ最大の湖、ビクトリア湖はかつて400種類もの固有種が生息し、その多様性からダーウィンの湖と呼ばれていました。ところが1954年にある魚が移入され状況は一変します。

その魚はナイルパーチ(写真)。最大で体長2m、体重200kg近くになる巨大魚です。年間を通して繁殖し、多い時には1匹が1600万個の卵を年に産卵します。導入当初はそれほど影響がなかったのですが、1980年から1990年にかけて爆発的に増加、湖の在来種を食い尽くしました。ナイルパーチによって絶滅させられた生物は200種以上にも上るとされています。

ナイルパーチの導入は自然環境という面からとらえると史上最大の失敗の一つですが、経済面から見た場合、話は変わります。ナイルパーチの漁獲によって周辺の国家には先進国から膨大なお金が流れ込むようになりました。白身の上質な魚肉は良質な食材として利用されます。水揚げされたナイルパーチはヨーロッパやアメリカ、日本等に運ばれフライ等の材料になっています。

残念な事に、この水揚げは地元の食生活にはあまり貢献していません。それどころか、海外で高く売れることにより魚の値段が上がってしまい、地元の人々が魚を食べる機会は10年前の5分の1にまで落ちこんでしまっています。

このナイルパーチの水揚げがかなりの勢いで減少し始めたそうです。2001年に130万トンあった漁獲量が2006年には80万トンに減ってしまいました。しかし、ナイルパーチ漁は付近の国にとっては唯一の安定した収入です。現在も続々と周辺から人々が流入しナイルパーチ漁に従事しています。




このまま進んで行き着く所はどこになるのでしょうか?先に見えるのはひどいクラッシュの様にしか見えません。在来のバイオマスを換金可能な形に置き換え、それを猛烈な勢いで吸い込んでいる我々にも責任があるのは確かです。
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