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外来生物

外来生物 に関する記事です。
第5回特定外来生物等分類群専門家グループ会合(爬虫類・両生類)でお知らせしたCuban Twig Anoleは専門家会合で特定外来生物に指定するのが妥当と判断されてしまったようで、15日からパブコメの受付が始まりました。(6月13日までです。6月10日の後でよかった。)

専門家会合の議事概要配布資料等が環境省のサイトにアップされています。議事録は未。(ちなみに私は環境省の会合の議事録しかまともに読んだ事がなかったので今まで当然だと思っていたのですが、会合の参加者の誰が何を言ったかまで載せているのは、少し前までは環境省ぐらいしかなかったそうです)

なおパブコメに対する私の意見は10日以降にここに載せる予定です。



先週の末から極端にロードが高くなっていてブログの更新に手が回りません。(未読メールが150通(スパムは含まず)、未読RSSが800件(これは捨てるしかなさそう))原因はただでさえ一杯一杯なのに今週複数の補講が設定されたことと、50人の内の3人にしかあたらないレポート提出にヒットしてしまった事。これから明日の19時まではrestless、明後日の夜までは息つく余裕もなし。。。。。

と言う事で、土曜の夜まではここは99%更新されないと思いますので御了承を。
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angusti.jpg © Jonathan Losos 1996
© Jonathan Losos 1996

4月24日、上記会合が開かれます。

会合の目的は未判定外来生物の判定。Cuban Twig Anole(Anolis angusticeps)を輸入したいという届出があり、この種が特定外来生物にあたるかあたらないかを検討します。

爬虫両生類の時はいつも傍聴しているのですが、今回はほとんど行けそうにありません。どうなるかは興味があるのですが、、、

これ、勝ち目あるのかな?グリーンやブラウンとは生態が異なるって言えればいいんだけど。Caribbean Anole Databaseっていうホームページ見ると、近縁種がグリーンアノールってなってて、いきなり不安なんですが。届出したって事は勝算があるって考えたんだろうけど。。。

環境省 第5回特定外来生物等分類群専門家グループ会合(爬虫類・両生類)の開催について

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Boiga irregularis © 2005 Wolfgang Wuster
© 2005 Wolfgang Wuster

写真はミナミオオガシラ。軍事貨物に紛れ込んでグアムに侵入したあと、9種類のグアム固有の鳥と2種類の爬虫類を絶滅に追いやりました。日本でも特定外来生物に指定されています。

このヘビのハワイへの侵入が心配されています。理由は予算のカット。グアムもハワイもアメリカ軍にとっては重要な島、当然船や航空機の往来は大量にあります。グアムからミナミオオガシラを持ち込まない様、ハワイに向う便は貨物等にヘビが紛れ込んでいないか徹底的にチェックするそうですが、予算カットによってこの捜索に使用する犬の訓練費が不足することをハワイでは恐れているそうです。


ミナミオオガシラはグアムで爆発的に増殖してしまった種です。もともとヘビがいない島だったので、固有の生き物はヘビから逃げるという事を知らず、侵入したミナミオオガシラに取ってはまさに楽園。

ハワイもヘビがいない島です。このヘビが侵入した場合全く同じことが起きる可能性があります。

予算カットしても後で高くつく事を考えれば、対策に必要な費用は削減するべきではありません。

Guampdn.com Budget cuts raise Hawaii snake fearsより

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Haaretz Is your would-be pet persona not grata?より

リンク先はイスラエルで外来生物の輸入規制が厳しくなりそうだというニュース。愛玩動物として飼養されていたムクドリやオウム、リスなどが逃げ出して定着してしまったそうです。

イスラエルには現在輸入可能な動物のリストがあり、リスト外の動物は輸入が禁止されています。このリストから問題になっている・なりそうな動物を外そうというのが今回の改正内容。改正案は侵略的外来種になるかどうかを科学的に考慮して決定してあるそうです。

なにが禁止になるのか興味があるのですが、見つけきれませんでした。

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© 2003 Alexander Haas
ABC Toad hunters offered beer bountyより

××とは写真の主、オオヒキガエルです。オーストラリアでは外来種のオオヒキガエルが生態系に大変な被害を与えています。この危機に立ち上がったのがオーストラリアNo.1のホテル王Tom Hedley氏。

氏が今回進めるキャンペーンでは、オオヒキガエル入りのバッグを動物愛護団体に持ち込むとケアンズのRedlynchでビール2杯が無料になるそうです。同じような試みはダーウィンでも既に実施中。

動物愛護団体は大きな冷蔵庫とビールをたっぷり用意しておくようにアドバイスしました。


日本でも数年前、琵琶湖でノーリリースありがとう券というバスやギルを対象にした駆除キャンペーンを実施し、結構効果があったという記憶があります。拡散モードに入ってしまった外来種は、まさにあらゆる所に浸透しますから、国や公共団体だけでは駆除することはほとんど不可能です。地域住民やNGOの活躍が期待される分野です。

ビール作戦、うまくいくといいですね。

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np.jpg
National Geographic News On Africa's Largest Lake, Fishers Suffer Falling Stocks, Rising Demandより

アフリカ最大の湖、ビクトリア湖はかつて400種類もの固有種が生息し、その多様性からダーウィンの湖と呼ばれていました。ところが1954年にある魚が移入され状況は一変します。

その魚はナイルパーチ(写真)。最大で体長2m、体重200kg近くになる巨大魚です。年間を通して繁殖し、多い時には1匹が1600万個の卵を年に産卵します。導入当初はそれほど影響がなかったのですが、1980年から1990年にかけて爆発的に増加、湖の在来種を食い尽くしました。ナイルパーチによって絶滅させられた生物は200種以上にも上るとされています。

ナイルパーチの導入は自然環境という面からとらえると史上最大の失敗の一つですが、経済面から見た場合、話は変わります。ナイルパーチの漁獲によって周辺の国家には先進国から膨大なお金が流れ込むようになりました。白身の上質な魚肉は良質な食材として利用されます。水揚げされたナイルパーチはヨーロッパやアメリカ、日本等に運ばれフライ等の材料になっています。

残念な事に、この水揚げは地元の食生活にはあまり貢献していません。それどころか、海外で高く売れることにより魚の値段が上がってしまい、地元の人々が魚を食べる機会は10年前の5分の1にまで落ちこんでしまっています。

このナイルパーチの水揚げがかなりの勢いで減少し始めたそうです。2001年に130万トンあった漁獲量が2006年には80万トンに減ってしまいました。しかし、ナイルパーチ漁は付近の国にとっては唯一の安定した収入です。現在も続々と周辺から人々が流入しナイルパーチ漁に従事しています。




このまま進んで行き着く所はどこになるのでしょうか?先に見えるのはひどいクラッシュの様にしか見えません。在来のバイオマスを換金可能な形に置き換え、それを猛烈な勢いで吸い込んでいる我々にも責任があるのは確かです。

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RedOrbitBrakingNews The Rewilded Westより

少し前に、日本に狼を導入して殖えすぎた鹿などの対策にあてようというニュースがありました。

こちらはもっとすごいです、さすがアメリカ。

何人かの科学者が、アメリカに大型の哺乳類を導入しようと考えています。大型哺乳類とは、ラクダ、チーター、ライオン、ゾウ等。なんで、こんなことを考えついたかと言うと、5万年程前、アメリカ大陸には沢山の大型動物が生息していたそうです。

そこに人間が移住しはじめ、約1万年前にほとんどの大型動物は絶滅したと考えられています。

このグループは大型動物を移入することで、アメリカの本来の生態系を取り戻せると考えているようです。


あまりに凄すぎるので、元記事は斜め読みしただけです。科学者の多様性はアメリカが数段上だという事ははっきりしました。っていうか本気みたいなんですけど、、、(もちろん極々一部の人ですが)

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© KENT BLECHYNDEN/Dominion Post
Gunslinger's war on weedsより

明日に向って撃て?それとも鳥、クマ???

正解は雑草。ニュージーランドで外来種の雑草を駆除する為に新兵器が導入されました。サバイバルゲームとかに使う中にペイントが入った弾を撃つ銃です。ただし、今回の中身はペンキではなく、ディーゼルオイルと除草剤。

駆除作業を行っている島は、断崖など人が近づけない場所にも問題となっている外来種が生えています。当初はヘリコプターで除草剤をまくことも考えたそうですが、それをすると周辺の在来種にも影響を与えてしまいます。

そこで考えついたのが、ペイントガンを使う方法。試しにやってみた所、思いの外上手く行く事が分かり、正式採用。

25m-40m離れた所から、10発程命中させると1つの雑草の処理が終了。1週間後にはその雑草は枯れてしまうそうです。


25-40mっていうと結構凄い距離です。ある程度まばらに生えているから使えた方法なのでしょうが、中々のGood idea!!!

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© Elizabeth Czarapata
Mellow in Europe, crazy in America

Reed canarygrass(クサヨシ)という植物があります。ヨーロッパではごく普通の目立たないこの植物が、アメリカに入ると他の植物を押しのけて湿原を支配、次々と在来種を侵略していく暴れ者に変わります。

以前は良質の牧草とされていたクサヨシが現在では全米10州で侵略的外来種に指定され、その生息域を拡大し続けています。

この植物を研究した結果、おとなしかった植物が暴れ者に豹変する恐ろしいメカニズムが明らかになりました。

クサヨシは19世紀の中ごろ、アメリカに導入された植物です。ヨーロッパ各地から在来のクサヨシがアメリカに向けて輸出されていました。

それから何十年もの間、アメリカの農民達は家畜の餌や川岸の護岸、排水路のトリートメントにクサヨシを植えてきました。これら植物の輸入元はフランスからチェコ、フィンランド等とヨーロッパ各地に分布していました。

この複数の場所からの導入は、原産地各地の間の中間種を産みだすことになりました。種としてはクサヨシ1種ですが、集団が持つ遺伝子の多様性はヨーロッパ全土と匹敵するレベルになります。生息環境が異なる場所から次々と導入したため、遺伝的なスーパスターを造りあげてしまったのです。

この結果、アメリカのクサヨシはどんな植物よりも速く芽をだし、巨大な根によるバイオマスを産み、急速に生息域を拡大して行くことができる様になったのです。同じクサヨシが侵略的クサヨシに進化してしまいました。

クサヨシの問題はこれだけにとどまりません。彼らは在来種と比べて非常に早いスピードで進化する能力を身につけています。

ヨーロッパの限界生息域から採集したクサヨシはぎりぎりの環境に耐えるため、遺伝的な多様性は乏しくなっています。ところが複数のこうした所から集めてきて数十世代を過ごしたアメリカのクサヨシは豊富な遺伝的多様性を背景に、新しい環境にも簡単に溶け込んでいく能力をもっています。

このことは、今現在クサヨシが在来種と上手くやって行けてる場所でも、将来はどうなるかわからないという事にもつながります。例えば地球温暖化が進み、気温が変化した場合、在来種が新しい環境に適応できるよう進化するためにはかなりの時間がかかりますが、クサヨシは在来種よりも遥かに素早く環境の変化に適応し、適応が遅れている在来種を駆逐してしまう事が考えられます。


恐ろしい内容の研究成果です。このクサヨシタイプの爆弾はどこに埋まっているかわかりません。移入された全ての植物・動物が遺伝的スーパースターになっている可能性もあります。

この仕組みは国外外来種だけでなく在来的外来種でも働きます。例えば、熊本の園芸業者が早く咲いた在来の植物をまだ花が咲いていない北海道で販売することで、暑い場所にも寒い場所にも対応出来る植物が生まれてくるかもしれません。

あまりに問題が多岐にわたるためどうすればいいのか見当もつきませんが、一ついえるのは、「その土地から入手した在来種以外は野に放してはいけない」と言うことだけです。

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http://www.dwaf.gov.za/wfw/SecondaryInd/

南アフリカでは侵略的外来種を駆除するとともに、それを利用して家具などを製作するというプログラムが進んでいるそうです。世界銀行からもかなりの援助が受けられたとのこと。製品の中には棺桶なんかも。。




http://www.hindu.com/pp/2006/07/29/stories/2006072900470300.htm/

こちらはインド。同様にシリハン(Piper aduncum)を利用した家具作りが行われています。

http://www.sptimes.com/2007/02/11/Business/Power__plant__Is_Arun.shtml

ところ変わってこちらはアメリカ。侵略的外来種をつかって発電しようという会社が出てきました。エナジーソースはダンチクという木管楽器のリードの材料に使用される植物です。(侵略的外来種ワースト100の一つです)すでに25年間の電力購入契約を電力会社とむすんだとのこと。

発電所の方の問題は、ダンチクを栽培しなくてはならないということ。当然のごとく環境保護関連の団体から抗議をうけてるそうです。

侵略的外来種の駆除は最終的に根絶かほぼ根絶が目標ですから、商業的利用は持続性という点で問題が生じてくるのが残念なところです。

これらが、上手く管理出来るようになれば侵略的→非侵略的となって、人間にとっては効率が極めて高い都合のよい生物になるのですが。。。

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