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ツボカビ・両生類減少

ツボカビ・両生類減少 に関する記事です。
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© 2003 Twan Leenders *

6月10日麻布大学で「カエルツボカビフォーラム2007」が開催されます。


カエルツボカビの最新情報はもちろんのこと、琉球大学太田先生・京大松井先生による日本のカエルや、田園調布動物病院田向先生(ザ・カエルの著者)によるカエルツボカビ治療の現状についての講演など、内容は無茶苦茶盛りだくさん。

 し か も 、参加費はなんと「 無 料 」!!

カエルツボカビ問題に直接かかわり合っている人や、図鑑・専門家の著者、コア獣医の先生などに直接話を聞けるチャンスも多分あります。

フォーラムの対象は一般の市民。カエルを飼育している人、カエルを飼育したいと思っている人、カエルの観察が好きな人、日本の生態系保護に感心がある人、両生類が好きな人、自然が好きな人だれでもOK!専門家じゃないからいったら迷惑かな?なんて考える必要なし。カエル好きのあなたの場合、「いかなかったら迷惑かな」ぐらいのつもりで大丈夫です。

もちろん私も行きマジンガーZ!メジャーなショップの方も足を運ばれるそうです。

カエル好きならこれを見過ごす手はありません!!!!!


- 開催情報 -
日時: 2007年 6月10日(日)9:00~18:00
場所: 麻布大学(JR横浜線矢部駅北口徒歩4分)大教室及び3号館談話室
主催: 麻布大学・カエルツボカビフォーラム2007実行委員会
参加費: 無料
参加申し込み: 特に無し 直接麻布大学へ当日行くのみ
問い合わせ:麻布大学研究交流課(担当:稲垣、山内) 電話 042-769-2034
麻布大学 フォーラムの詳細pdfファイル

では、当日。

*: このカエルはカエルツボカビにも日本のカエルにも関係ありません。単なるアイキャッチです。
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カリフォルニアレッドレッグフロッグ
© 2003 Pierre Fidenci

カリフォルニアで幅広く使用されている農薬が分解して生成される物質に、元の農薬の10-100倍程度、両生類に対して強い毒性があることが、アメリカ地質調査所の研究で明らかになったそうです。ちなみに分解される前の農薬については両生類に高い毒性をもっていることが以前の研究で明らかになっています。

この農薬は分解される前の状態でも現在シエラネバダにおいて両生類の相当数の死亡を引き起こすだけの量が蓄積されており、分解された物質の強い毒性を考慮すると、付近の両生類に深刻な影響を与えていると考えられています。

問題となっているのは有機リン化合物系農薬でセントラルバレーに棲息するカスケードフロッグ、カリフォルニアレッドレッグフロッグ(写真)、マウンテンイエローレッグフロッグ、フットヒルイエローの減少に寄与している可能性があるとされています。全米消費量のうちの約25%の有機リン化合物系農薬がカリフォルニアで消費されているそうです。

シエラネバダでは原生林とされるエリアでさえもこの農薬が蓄積しているとのこと。

今回の研究は分解された後のここの化学物質が両生類に与える影響を調べたものですが、今後はこれらの化合物が同時に両生類に働いた時にどのような影響が起きるかを調べていく必要がありそうです。


有機リン化合物の農薬やその分解された物質がどの程度野外で存続するのか、両生類が実際に暴露している濃度はどれくらいなのか等々、まだ調べなければいけないことがありますすが、ちょっと怖い話です。日本でも誰か研究しているのだろうか?

CVBT USGS: Widely used pesticides acutely lethal to amphibians

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Corroboree Frogs
flickr hedwig_the_owl's photoより

写真はオーストラリアのCorroboree Frog(コロボリーフロッグって読むのかな?)ツボカビの被害から守る為に人工飼育されている個体です。

コロボリーフロッグについてはこのページに詳しく記載されています。それによるとこの小型のカエルは1953年に記載された比較的新しい種で、オーストラリアのニューサウスウエールズとビクトリア州の高山地帯に棲息しており、1970年頃には地図のマークのあたりで観察されたそうです。ところが最近になって生息数が大激減、現在の棲息数は30年前の0.001%(!)、数百匹程度しかいないと推定されています。

corrob_frog.gif
コロボリーフロッグの生息域 ABC.net.au Scribbly gumより

この激減には二つの原因が考えられていて、一つはツボカビもう一つはここ数十年間頻発している干ばつだそうです。このカエルが産卵したり変態するタイミングは降雨によってコントロールされているらしく、うまく雨が降らないでオタマジャクシが変態する前に水が干上がってしまい、付近一帯で全滅という事態が発生していると考えられています。

最初に書いたように現在このカエルは一部が人工飼育下におかれていて、計画通りにいけば近い将来、大量に生産可能と見込まれています。

ただ問題は殖やしたカエルをいつ野外に再導入するかという点にもあります。ツボカビが蔓延していて干ばつが頻発している所に放しても、あまり意味がなさそうです。

この点に関して既に蔓延してしまったツボカビについては今の所打てる手はないと、上記サイトには書かれています。ただ、野外ではツボカビに感染されていても無事なコロボリーフロッグの存在が確認されていることから、有る程度の数を放てば、その内ツボカビに耐性を持つ個体が増えてくるのでは無いかと楽観的に見ている様です。一方干ばつに対しては人工的に水をまくなどして対応することが考えられています。

ちなみに現在のまま減少が続くと2009年にコロボリーフロッグは絶滅すると見込まれているそうです。


あまりにきれいなカエルと、ちょっと調べたらひどくショッキングな内容が見つかって思わず記事にまとめてしまいました。(あんまりちゃんと調べていないので、見落としてる事があるかも)

きれいだから価値があるとは必ずしも言えないけれども、このまま絶滅に近づいていくのを徒過するわけにはいきそうにありません。うまく再導入に成功することを祈って。。。

ABC.net.au Corroboree frog's last dance
frog.org.au Project Corroboree Frog ← コロボリーフロッグの人工繁殖プロジェクト (こっちはあまり読んでいません)

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レッドバックサラマンダー© 2004 John White
© 2004 John White

先週カナダのトロントで開催されたアメリカ微生物学会で、あるバクテリアがカエルツボカビ対策として利用できる可能性がある事が発表されました。以前から両生類に付着している何種類かのバクテリアがカエルツボカビの成長を抑止することがわかっていましたが、すべて研究室の培養皿の上でしか確認されていませんでした。

今回の発表は、これまでわかっていたバクテリアの一つが、生きている両生類の皮膚の上でもカエルツボカビの感染を防ぐのに役立つという内容です。実験はレッドバックサラマンダー(写真上)にPedobacter cryoconitisというバクテリアを付着させた個体と付着させない個体でカエルツボカビの感染を比較するという方法で行われました。

カリフォルニアマウンテンイエローレッグフロッグ© Tim Laman/NGS
©Tim Laman/NGS

カエルツボカビについては耐性がある個体とない個体が知られています。例えばカリフォルニアマウンテンイエローレッグフロッグ(写真上)の北部棲息グループはカエルツボカビの感染に耐えることが出来ましたが、南部のグループはカエルツボカビの侵入と同時にほぼ絶滅状態まで個体数が減ってしまったそうです。一部の研究者はこの手のバクテリアが、カエルツボカビに対する両生類の反応の差の一つの理由ではないかと考えています。

バクテリアを利用した防御は両生類にとっては非常に重要な戦術の一つで、特に卵を各種カビから保護する為に有効に利用されているそうです。


少し明るいニュースです。実際に利用するまでにはまだまだ検討が必要そうですが、もともと両生類の皮膚に生存しているバクテリアを利用するというのは、他の生物への影響が少ないうまいやり方と言えそうです。

急にツボカビが問題になり始めたのは、農薬などでこの種の善玉バクテリアが減少してしまったからって事は無いかな?

なお、両生類の大激減はカエルツボカビが侵入していない場所でも多数観察されていて、ツボカビ問題さえ解消できればカエル問題は解決という事にはなりません。カエルツボカビは両生類激減の原因のうち、最もはっきりしているものの一つにすぎず、他の原因はまだあまりよくわかっていないというのが現状のようです。

National Geograhpic News Amphibian Bacteria Fights Off Deadly Fungus, Study Says

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p_tubokabi.jpg
(c) 環境省


環境省が作ったツボカビ周知用のポスターです。PDFファイルのダウンロードもできます。

環境省 カエルなど両生類に感染するツボカビについて
ポスター
パンフレット ← イラストがイイ!

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theage.com. au Endangered frog may fall victim to drought

写真はオーストラリアのBooroolong tree frogという希少種。このカエル現在かなり危機的な状況におちいっているそうです。

もともと、人間の開発によって住家が減少していた上に、外来種のコイやカダヤシ(かな?)によって卵やオタマジャクシが捕食され激減。さらにそこにツボカビが登場し、危機的な状況に。

そんな厳しい環境の中、オーストラリアを旱魃が襲っています。このカエルが住む小川のほとんどが干上がってしまい、卵を産む場所がないそうです。オスは1年しか生きられず、今の状況から判断すると、先行きはかなり暗そうです。

絶滅を避ける為、Captive BreedingのプログラムがAmphibian Research Centreではじまっています。うまくいくといいのですが、、、

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Salamanders suffer delayed effects of common herbicideより

除草剤として広く使用されているアトラジンにサンショウウオに深刻な影響を与える可能性があることが指摘されています。

サンショウウオの幼生をそれぞれ4/40/400ppb(ppmの1000分の1の濃度)のアトラジンに変態するまで暴露した後、個体が性成熟するまでの経過をケンタッキー大学の研究者が調査しました。

500日間の調査の結果、40/400ppbの濃度に暴露されたケースでは、幼生の時点での死亡率の上昇が確認されました。変態後の死亡率は、アトラジンに弱い個体が死亡したおかげで個体間の生存競争が穏やかになり、それほど高いものにはなりませんでした。

しかし、暴露していない個体と比べると、これらのサンショウウオ生存確率は極めて劣っていました。

4ppbのアトラジンの場合は、暴露の影響は約1年たってから現れはじめました。

この種の農薬の安全性を検討する場合、非常に短い期間の調査しか行われないのがほとんどで、1年を超えて追跡調査するということは通常は行われないそうです。

今回の結果は、両生類に与える影響を考えた場合、長期間の追跡調査が必要だという事を示しています。また両生類の変態前のアトラジン暴露は、幼生の間だけではなく、両生類の一生を通して影響を与える可能性があります。




これ「性転換してしまう」で少し触れたのと同じ農薬です。

アトラジンが両生類の生殖器官や性決定、死亡率に影響を与えるのは、ここ数年研究が進み出したテーマの様です。

ここで問題なのが、アトラジンの濃度です。両生類はどうやらアトラジンにひどく過敏で、人に安全とされる濃度の100分の1程度でも問題が発生しています。

例えば、食べ物に含まれるアトラジンの残留基準は主なもので10-20ppbです。毎日食べる全ての食品に10ppbのアトラジンが含まれていたとして、その食事を一生採り続けても人間には問題ないとされています。

カエルの場合、ある研究の結果によると僅か0.1ppbの濃度で悪影響がでています。普通に降っている雨水ですら時には1ppbのアトラジンが検出されるそうです。国内の水道水からも0.1ppbレベルのアトラジンが検出されています。

調べた範囲ではアトラジンの使用は特に禁止されてはおらず、現在も除草剤として利用されています。ただ、幾つかの農協などは自主的に使用するのをやめているようです。

ならコープ (一番下の使用制限農薬参照)

平成15年度のアトラジン使用量は福井、京都、奈良、和歌山、高知、沖縄の各県で0、それ以外の県で合計50tが農薬として使用されています。


いきなり我々がどうこうできる問題ではありませんが、もし農薬を選ぶ機会があるなら、アトラジンは選ばないという事を頭の隅にでも置いておいてください。

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(c) Freefoto
BBC Toads moving to edges of island & Campaign to save island's toadsより

イギリスJersey島に生息する固有種のヒキガエルの減少が3年間の調査により判明しました。減少の理由は農業の振興。肥料のせいだと思われますが、池の硝酸塩濃度が上昇したことが原因だと見られています。

以前は島のあちこちで見る事が出来たカエルが、現在では島の中心部から姿を消してしまいました。

そこで島のヒキガエル調査隊(カエル探偵団のようなものかな?)がカエル復活の為にキャンペーンを行うことに。その内容は島民の家の庭にヒキガエルが棲める様な池を作ろう!というもの。


庭作りがさかんなイギリスらしい手法。ちなみに、これ日本でもいけます。東京のど真ん中にもヒキガエルは生き残っているので、ちゃんと庭を整えれば、ヒキガエルが棲む庭を実現する事が可能です。(問題は庭を持っている人が少ないということですが、、、)

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沖縄の新聞、琉球新報にツボカビの情報が載っています。

ツボカビ県内初確認 ペット店で販売のカエルから

環境省、ツボカビ注意喚起 ペット店に協力要請

「麻布大学の宇根有美助教授によると6日現在、検査を経て発症などから真性ツボカビ症と認められたカエルは東京、埼玉、北海道、静岡の個人や卸業者、小売店など7カ所の19匹。
 種類は中南米原産のバジェットガエル、アマゾンツノガエル、ベルツノガエル、ナンベイウシガエル、南米原産のピパパルバ、ペパーミントツノガエル、オーストラリア・ニューギニア原産のイエアマガエルの7種。」


国内で販売されているカエルの内、流通量が多いものばかりです。上記のカエルを飼育していて調子が悪い個体がいたら検査してもらいましょう。

検査手順マニュアル(pdfです)

消毒方法

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© 2001 Adam P. Summers


© 1999 Henk Wallays

カイザーツエイモリ(写真上)(Neurergus Kaiseri)とコモンツエイモリ(写真下)(N. microspilotus)というイモリがイランに生息しています。カイザーは写真を見てもお分かりの通り非常に美しいイモリです。

この仲間は地元の年に1度開かれるお祭りで消費されることもあり、保護に対する注目度が低いのが現状です。さらにペットトレードでも取引され、かつ適切な飼育設備を用意しない飼い主が多く消費的飼育が続いています。

コモンツエイモリについては複数の生息地があり健全な個体群が存在していますが、カイザーツエイモリは2ヶ所の細々とした水系にしか生息しておらず、推定個体数は1、000匹以下(成熟個体)と危機的な状況です。

またイラン政府の保護プログラムも存在してはいるのですが、安定性と継続性にかけほとんど機能していません。

以上を考えればカイザーツエイモリのWCものの流通は倫理的に許される状況にはないと言う事は誰にとっても明らかです。

しかし、明るいニュースもあります。何人かのブリーダーが繁殖に成功しています。飼育方法の詳細も公開されているので、是非日本でも繁殖を目差していただきたいと思います。

kaiseri - breeding season in high
(他にもカナダの方がブリーディングに成功しています。)

ツエイモリはイモリの中でも長生きの部類らしいので、飼育している人は大切にしてあげてください。飼育したい人は飼育環境を再現できるか(冷蔵庫や熱帯魚用クーラー、エアコンの終日運転)を考えてから飼育してください。気軽にチャレンジ、夏の東京越せるかな?とかいうたぐいの生き物ではありません。

ps
これメールと個人的に調べた事をまとめたのでソースが何だったか、一瞬わかんなくなってしまいした。カイザーについてはこちらをみてください。総個体数ではなく成熟した個体の推定数の誤りでした。ごめんなさい。(修正済みです)ちなみにドイツでも殖えているようです。

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